世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「考え方の合わない者を、無理にプロジェクトに置いておく意味が? 感情が金になるなら検討しますが、現実はそうではない。私は私のやり方で成果を出しています」

 フランスにいた時の彼は幻覚だったに違いない。

 そう思うほど声が冷たく、表情も無機質だ。

「契約相手を脅したとも聞いているぞ」

「時間ばかり引き延ばして、いつまでも結論を出さないからです」

「……『九条香雅堂』にも勝手に首を突っ込んだそうだな。あれは我が九条家が継ぐべき事業だ。部外者が横から余計なことをしないでくれ!」

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