世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「……こういう集まりに参加するのは久々で、緊張してしまったみたいです。ごめんなさい」

「なにかあれば俺の名前を出せ。……君には、霧島蓮司がついているのだと思い知らせてやればいい」

 傲慢な言い方からは、自分が他人に対してどれほどの影響力があるかを理解しているのが伝わってくる。

 たしかに並の人間であれば、人の心を持たない冷酷な暴君が囲っている妻になんて近づこうとも思わないだろう。

 ただ、私はこうした場に集まる人たちの中に不遜で厚顔無恥な人物が混ざっているのを知っている。

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