世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「弱みを見せたら食われるだけだ。……どうしても見せなければならないのだとしても、君にしか見せない」

 頭を軽く引き寄せられて、こめかみにキスを落とされる。

 甘い刺激は私を一瞬安心させてくれたけれど、蓮司さんはすぐに身を引いた。

 もっとそばにいてほしくて反射的に彼のスーツの裾を掴みそうになる。

 だけど私がそうする前に、年配の男性が近づいてきた。

「こんばんは、霧島さん。今日いらっしゃると聞いて、ぜひ話せたらと思っていたんですよ」

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