世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 黙っていなければと思ったのに反応したせいか、男が楽しそうに目を細める。

「君は知らないのか? 霧島蓮司がどれほど汚い手を使ってここまでのし上がってきたかを。いつか刺されてもおかしくないんじゃないかなぁ。よくあそこまで恨みを買うような人間と結婚したね。……ああ! 君には拒否権なんてなかったな。すまんすまん」

「私とするお話ではなさそうですね。失礼いたします」

 こういうのには付き合うだけ時間の無駄だと思っていても、胃の奥がむかむかし始める。

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