世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「そうです。霧島君がすべて泥をかぶってくれたから、私への非難はありませんでした。むしろ〝卑劣な乗っ取り屋〟の被害者だとまで言われて、憐れまれる始末です。真実はまったく違うのにね」

 不思議と、今の話のすべてに納得する自分がいた。

 結婚前の私だったらそうはいかなかったはずだ。きっとなにかの勘違いだと、山城社長を疑っていただろう。

 でも今は蓮司さんがどういう人なのかを知っている。

 彼は意外と、優しい。

< 336 / 489 >

この作品をシェア

pagetop