世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 ホールのシャンデリアの光を背負い、彫刻のような美貌を湛えた姿には、いつも以上に威圧感を覚える。

 山城さんの話は真実だとしても、彼が私をどう思っているかはわからない。両親の件だってもしかしたらという推測であって、まだ事実かわかっていない。

 だけど心なしか息を荒らげながら戻ってきた彼を見ただけで、こんなにも世界が輝いて見える。

「お仕事の話は終わったんですか?」

 蓮司さんのもとに歩み寄ろうとすると、それよりも早く彼の大きな手のひらが私の肩に添えられた。

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