世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「私はあの旅行で、蓮司さんと少しだけわかり合えたんだと思ってました。だけどお金でやり取りできる程度の存在だったのか……って。……いつの間にか、自分が買われた妻なんだってことを忘れてたんです。だから、すごく……」

「悪かった」

 悲しかったと伝える前に謝罪される。

「……理由を言うよりも先に謝るんですね」

「どんな理由があろうと、傷つけたことに変わりはない」

 この人のこういうはっきりした性格が好きだ。これが行き過ぎて冷たく感じる時があるのだろうと、もうわかっている。

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