世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 つぶやくように言うと、蓮司さんはテーブルに片手をついて身を乗り出した。

 目線を合わせるように朝倉さんに顔を寄せ、冷たく言う。

「俺も自己紹介しておこう。〝今〟の夫の霧島蓮司だ」

 この人が意外と好戦的な性格だということを忘れていた。

 間に挟まれる形になり、蓮司さんを止めようとする。朝倉さんよりもそちらのほうが話が通じるからだ。

 私がそうする前に蓮司さんに抱き寄せられる。

 朝倉さんに掴まれていた手が離れ、蓮司さんの腕の中に収まった。

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