世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 そしてわざわざ歩道に乗り上げてまで、私の行き先を塞いできた。

 すぐに反転して逃げ出そうとするも、その前にばたんとドアが開く。

 現れたのは、朝倉さんだった。

「よかった! 今日はあの人、いないみたいで」

「ど、どういうつもりですか。朝倉さん……!」

「君を助けに来たんだよ。あんな男のもとにいたって幸せになれるわけがない。やっぱり僕たちは結婚したほうがよかったんだ」

「あっ……!」

 一瞬の隙をつかれて腕を掴まれ、すさまじい力で引っ張られる。

「放して……っ」

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