世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 こういう時、新郎を待たせるスペースが別にあるんじゃないかと思ったけれど、桂さんがそういった場所を伝える気配はない。

 蓮司さんが部屋を出ていくと、テーブルを挟んで目の前に座った桂さんがふんと鼻を鳴らして笑った。

「ほんと意外。あの霧島さんが、こんなに年下のお嬢さんと結婚するなんて」

 彼がいた時とはうってかわって、ぴりぴりした空気が流れる。

「言うほど年が離れているわけでは……。七歳差なので」

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