世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 彼は嘘をついていないだろう。それにしては桂さんの湿度の高さが気になるものの。

「紗代」

 さらりと蓮司さんの手が私の髪を撫でる。

「君が幸せになれないのなら、ほかの会社に変えよう。明日にでも最高級のスタッフを揃えてきてやる」

 あまりに極端な解決策を提案され、一瞬悩みを忘れてしまった。

 ふっと噴き出すと、こぼれた吐息がもったいないとでも言うように唇を重ねられる。

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