世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 本当のところはなにが起きているのか、結局蓮司さんには言わなかった。

 結婚式の準備を粛々と進めようと思ったけれど、レーヴに向かうたび、桂さんは私と蓮司さんを引き離して『本当に彼のことを理解してる?』『あなたみたいな若い人が相手をするのは難しいと思うわ』と別れをそそのかしてくる。

 そのたびに『ふたりで決めることなので』と返すのもいい加減疲れてきた。いかに自分を強く見せようと思って反論しても、彼女は『冗談よ』『感情的になるところが若さよね』と流してしまう。

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