世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「……かしこまりました。では準備を急ぎますね」

 プランが変わったことに緊急性を感じたのか、スタッフが急ぐ足音が遠ざかっていった。

 まだその場に残っていた桂さんが眉間に皺を寄せて言う。

「サプライズのドレス? そんな話、私のもとに届いてないわ」

「担当するスタッフには伝えてある。――社長の君には伝えるなと釘を刺しておいた」

 桂さんが青ざめて後ずさった。がたんと音が響く。

 蓮司さんはそれにかまわず、私を庇うように桂さんとの間に立った。

< 469 / 489 >

この作品をシェア

pagetop