世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 知っていたうえで安易に手を差し伸べず、私の考えと選択を尊重してくれたのがうれしい。

「今日は大切な式だ。詳しい話はすべてが終わった後に」

 断罪宣告をされた桂さんが、弾かれたように控室を飛び出して逃げていく。

 外にいるスタッフが見たら、なにごとかと驚くに違いない。

 しみじみと蓮司さんのひそかなフォローに感謝する。

 私のことを理解してくれているのがありがたかった。

 好きなものを選ぶ喜び。選択できるという自由への憧れ。

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