世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 蓮司さんはそれらを一切無視するように、肌そのものの香りを堪能する。

「どんな最高級の香水も、俺にとっては邪魔なだけだ。……君の香りより、俺を狂わせるものはない。どんな香りを並べたところで、君の肌の甘さには劣る」

 蓮司さんの低い声が、直接脳を揺さぶるように響いてくらくらする。

 彼は私の首筋に顔を埋めたまま、喉を鳴らすようにつぶやいた。

「気を抜くと一瞬で理性が焼き切れそうだ。……ほかの男の前でこんな隙を見せるなよ。君のすべてを知っていていいのは、世界中で俺一人だけだ」

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