世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 しかも日当たりがいい。よすぎると言ってもいいほど、気持ちのいい日差しが差し込んでいる。夜はきっと輝くような景色が広がるに違いない。

 リビングはひたすらに無機質だった。

 家具は高級品のようだけれど、見せつけるための派手さはない。黒と濃い木目を基調としたシンプルな調度品ばかりで、空間に余白が多いのだと気づいた。

 余裕があるといえば聞こえはいいのだろうけれど、どちらかというとがらんとしている印象があった。だけどそれは彼の他人を寄せ付けない空気と調和している。

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