世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「当然、専業主婦になるものかと思っていた」

 それは私が〝お嬢様〟だからだろうか。

 実際は親が九条家がどうのと大げさに言っているだけで、私自身はちょっと実家の家業が古いだけの一般人なのだけれど。

「まあ、好きにすればいい。収入も取り上げる気はない。趣味なりなんなり、好きに使え」

「ありがとうございます。……これといった趣味はないので、考えておきます」

 蓮司さんの目がちらりと私の私物である段ボール箱に移った。

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