世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
「小遣いは制限しない。後でカードを渡しておく」

「あ……いえ、そのことなんですが」

 まだ彼とちゃんと話せていなかったことを、今このタイミングでしようと考えた。

「引き続き仕事をさせてください。私物を買うお金はそこから出します。家にもちゃんと入れるので……」

「なんだと?」

「やっと評価されて、仕事が楽しいんです。やりたいこともたくさんありますし、どうか続けさせてくれませんか?」

 じ、と蓮司さんが私を見つめる。

 なにを考えているのか、心の内を探るような眼差しだ。

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