世界一嫌いな男に妻として買われたら、容赦ない溺愛で堕とされました
 彼が家にいると知っていて、私が出かける時は、返事をされないとわかっていても声をかけるようにしていた。

 予想通り返答があったことはなかったものの、礼儀知らずは私じゃなくて向こうだと思うだけだから別に気にしていない。

 もちろん最初は気まずかった。一週間も過ぎる頃には割り切っていたけれど。

「あの人は私をお金で買って、私は買われた人間。別に気を使う必要はないかなって」

「あっさり割り切るなあ。でも、紗代はそういうタイプか」

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