奏多くんは私に振り向いてくれない
「はあ、ここ?」
いつものように紙に書かれた場所に向かう。
違うのはそこが体育館裏ではなく、西棟という、この成川高校《なるかわこうこう》ではほとんど使われない棟の屋上だった。
初めて来るので迷ってしまった。
階段の下から見上げると男の子が1人いた。
初対面だ。
「あんた、だれ?」
一目惚れで告られることもあったけれど、今回は行きでのいらいらのせいで気にしていられなかった。
「俺、三峰海琉」
噂で聞いたことがある。だけど、好きな人はいないんじゃ……。
「なによ」
「俺、好きです。付き合ってください。」
突然何を言い出すかと思えば。
変わらないじゃない。
「無理。さよなら」
私はその場を立ち去った。
いつものように紙に書かれた場所に向かう。
違うのはそこが体育館裏ではなく、西棟という、この成川高校《なるかわこうこう》ではほとんど使われない棟の屋上だった。
初めて来るので迷ってしまった。
階段の下から見上げると男の子が1人いた。
初対面だ。
「あんた、だれ?」
一目惚れで告られることもあったけれど、今回は行きでのいらいらのせいで気にしていられなかった。
「俺、三峰海琉」
噂で聞いたことがある。だけど、好きな人はいないんじゃ……。
「なによ」
「俺、好きです。付き合ってください。」
突然何を言い出すかと思えば。
変わらないじゃない。
「無理。さよなら」
私はその場を立ち去った。