奏多くんは私に振り向いてくれない
私は教室を出た。

どうやったって、彼との距離は縮まらないし、というか私が縮めたくない。
そう思ったのに、
「待ってくださいっ!!」
そんな言葉が耳に届いたと感じたと同時に、手首が掴まれる感覚を感じた。
「……なに、」
彼はそこではっとしたように手を離した。
「な、なんでもないですっ!!」
そう言ったので、振り向いてさえいなかったが、その日はそのまま教室を出た。









次の日……




そのくせして、なんで早く来て、教室に入るのを躊躇っているんだろう。
細く扉を開き、そっと覗いてみる。
(ゎっ、もういる……!!)
教室の中では緑那
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