絡まる残り香―滴る甘い蜜―

【第四話】:雌の奉仕、堕落の快楽 1

奥の大部屋の入り口で、若い男女が立ち話しに講じている。

重いカーテンを潜った瞬間、濃密な精の匂いと、女たちの理性が焼き切れたような嬌声がひとみの鼓膜を震わせた。

薄暗い室内は、まさに「獣の檻」だ。

至る所で男女が複雑に絡み合い、一人の女を数人の男が囲む黒い塊が、生物のように蠢いている。

「……っ」

ひとみはすぐに、壁のように立ちはだかる大男に背後から組み伏せられた。

(……背中に当たる。やだ……脈打ってる。しかも、大きい。ペットボトル位ありそう……)

逞しい腕が胸を強引に揉みしだき、有無を言わせぬ口づけが降ってくる。

「どこ見てんだ。俺だけを見てりゃいいんだよ」

ひとみの手首を掴み、自身の股間を擦るよう、ガウンの上から「雄」を握らせる。

耳元で低く囁かれ、首筋にざらついた舌が這う。

ひとみはガウンの上から強引に胸を揉み上げられ、強引に唇を塞がれた。

鼻息とアルコール、そして強烈な男の匂いが肺の奥まで侵入してくる。

ひとみは、その暴力的なまでの情欲に、思考を停止させられ、ひたすら「性」を求めて雌に成り切る事に没頭した。

大男はひとみを布団に放り投げると、自分はどっかりと仰向けに寝転んだ。

「俺を喜ばせろ」

大男はガウンの合わせを左右に広げ、直立不動の「雄」を現した。

「お前は支配されに、『ここ』にきたんだろ?なぁ奥さん。……俺に従え、俺に奉仕しろ」

傲慢な命令。

「はい……。」

だが、今のひとみにはそれが何よりの甘露だった。

ひとみは大男の股間に跪き、その巨大な「雄」を右手で握りしめた。

熱い。

はち切れんばかりに怒張したそれは、まるで脈打つ生き物だ。

ひとみは大男に覆いかぶさり、彼の耳朶を甘噛に甘える声で囁く。

「強引で、逞しい男って好き。私をおもちゃにして楽しんで……そして、私も遊ばせて」

言い終えると、ひとみは大男の唇を求めて舌先で顔をなぞる。

大男の右手は背に、左手は後頭部をしっかりと抑え込み、極上の「獲物」を堪能し始めた。

ひとみの左手はしっかり、大男の「雄」を握り、上下に一定のリズムでしごいてる。
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