明坂高校生徒会はこんなもんやで!

第34話 私が悪いの......

 ――足音。
隣を過ぎ去る声。

全部、遠い。

ねえ、なんでこんなに苦しいの……

(違う……)

苦しいんじゃない。

私が変なだけなんだ。

ああ、そうか。みんなに八つ当たりしてたんだ……

気づくの、遅かった。

――また足音が近づく。

やめて……もう誰も来ないで……
来たらまた、傷つける……

(宮浦)「真辺先輩?」

(……ああ、終わった)
(今、一番会いたくない……)

(宮浦)「真辺先輩?大丈夫ですか?」
(真辺)「……ごめん。そっとしといて……」
(宮浦)「……え、あっはい……」

(このままだと傷つけるし、心配させちゃう……)
全部、私が悪い。
勝手に期待して、勝手に落ち込んで、八つ当たりして……
全部全部、私が悪いんだ。

そこからの記憶はない。保健室の先生にも何を言ったか覚えてない。
何時間が経っただろう、購買に走る足音が聞こえる。

(保健室の先生)「具合どう?」
(真辺)「…………だいぶマシにはなりました」
(保健室の先生)「もう昼休みやけど、今日ってお弁当?」
(真辺)「はい……」
(保健室の先生)「取ってきてもらう?それとも……」
(真辺)「先生が取ってきてもらっても良いですか?」
(保健室の先生)「……うん。花菜ちゃんがそれが良いなら、取ってくるわね」
(真辺)「……ありがとうございます」

寝てた……まだ誰にも会いたくない。
なんて伝えてたんだろう……同じように攻撃的に言ってたのかな……
だとしたら……もう誰にも会わないように早退しよう。
気持ちが落ち着くまで学校も休もう。
そうしよう。

(保健室の先生)「……はい、これお弁当と水筒」
(真辺)「……ありがとうございます。その……何か失礼なことしませんでした?」
(保健室の先生)「何が?」
(真辺)「いや……さっきまでクラスメイトとか親友とか傷つけてたので……」
(保健室の先生)「ああ、その話?誰もそんなこと言ってなかったわよ?」
(真辺)「え?」
(保健室の先生)「みんな、めちゃくちゃ心配してわよ。それは自信を持って言える」
(真辺)「……本当ですか?」
(保健室の先生)「もちろん。だから自分を責めなくていいわよ。きっとクラスメイトも親友も、また受け入れてくれるはずよ」
(真辺)「……少し安心しました」
(保健室の先生)「なら良かった。自分が戻れると思ってからで良いからね」
(真辺)「……はい、ありがとうございます」

そうか……誰も傷ついてなかったんだ。
自暴自棄になってただけなんだ。
でも……事情の知らない颯真は……
……颯真は心配してくれるかな。
でも、頼りない先輩って思われるかも……
……いっそのこと頼ってみようかな。


(真辺)「ありがとうございました」
(保健室の先生)「回復して良かった。また悩んだら来ていいからね」
(真辺)「はい。失礼しました」
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