明坂高校生徒会はこんなもんやで!

第35話 想い

 想いをぶつけよう。
保健室を出た真辺は、2年3組の教室に向けて歩き出した。

颯真ならきっと……受け入れてくれるはず。
真剣にされなくたっていい。この気持ちを知って欲しい。
それだけ……それだけで良い。
颯真の邪魔にならないように、私が引けば良い。
それが颯真のため……
そして、誰も傷つけない、唯一の方法。

(真辺)「(……ごめん、ちょっと良い?)」
(宮浦)「(真辺先輩……、分かりました)」

(真辺)「さっきはごめんね。無愛想にあしらって」
(宮浦)「いえ……真辺先輩にも何か事情があったんでしょうし……」

ああ、やっぱり優しい。

(真辺)「それで……」

言葉が出ない。考えてたはずなのに……

(真辺)「その……実はさ……」
(宮浦)「はい……」
(真辺)「颯真が……生徒会に初めて入ってきた時のこと……覚えて……る?」
(宮浦)「え……?まぁ、はい。印象的なメンバーだったので……」
(真辺)「その時から……その……わたし……颯真のことが……好きだったの……」
(宮浦)「…………」

なんで黙るの?イヤならイヤって言ってよ……

(真辺)「その……真剣に受け取らなくて……」
(宮浦)「……今日というか昨日から様子がおかしかったのって、それで悩んでたんですか?」
(真辺)「え……」
(宮浦)「あっ、いや……その、恋愛経験が自分全く無いので……おかしなこと言いましたかね……すみません……」
(真辺)「……ふふっ」
(宮浦)「……?」
(真辺)「颯真らしいね(笑)」
(宮浦)「え……?急にどうしました?」
(真辺)「いやなんだか、颯真の反応見てたら心が軽くなってきた(笑)」
(宮浦)「……?」
(真辺)「ありがとう、理解しようとしてくれて」
(宮浦)「あっ……どういたしまして?なのかな……」
(真辺)「颯真は本当に優しいんだね」
(宮浦)「えっ……そうですか?」
(真辺)「そうだよ。文化祭の時も、体育祭の時も、なんなら最初の生徒会の時から思ってた」
(宮浦)「そ……そうなんですね」
(真辺)「とりあえず、このことは誰にも言わないでね。2人だけの秘密にして」
(宮浦)「あっ……はい、分かりました……」
(真辺)「それと……自分には自信持った方が良いよ。じゃあ、困ったことあったら何でも聞いてね」
(宮浦)「あっ……はい」

(……結局なんなんやったんや?)

(あースッキリした)
(やっぱり、颯真は颯真やったな)
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