甘い夢はもう見ない〜お見合い結婚から始まる両片想いの恋〜
「せっかくだから、カフェでランチして帰るか? あっ、でも食品が痛むか……」
買い物を終え、エコバッグに食材を詰めながら左京が言うと、桜子がにこやかに顔を上げた。
「大丈夫です。サービスカウンターの横に無料で使える冷蔵ロッカーがありますから」
「そうなんだ。じゃあ預けてからカフェに行くか」
「はい」
ロッカーに寄ってから、オープンテラスの広々としたカフェに入る。
案内された席に向かい合って座ると、左京は桜子にメニューを差し出した。
「なにがいい?」
「えっと……、ポーチドエッグのサラダボールにします。ドレッシングも選べるんですね。うーん、シーザーがいいかな。左京さんは?」
「俺は、まぐろとアボカドのポキ丼にする。飲み物は?」
「ではクッキーシェイクをエキストラホイップ付きで」
「え……」
「え……?」
思わず固まった左京に、桜子も固まる。
「いや、ごめん。さすがのヘルシー嗜好だなと思っていたら、まさかのシェイクで……」
「すみません、食事と一緒にシェイクなんて子どもみたいですよね。外食するとタガが外れてしまって……。食後のデザートにします」
「いいよ、気にするな。君にもそういう一面があったのかとホッとする。甘いもの好きなのか?」
「大好きです、特に生クリームが。食べ過ぎて胸焼けして寝込んだことがあるんですけど、嫌いにはなれませんでした」
「ははっ、それは筋金入りだな」
オーダーを取りに来たスタッフが「シェイクはいつお持ちしましょうか?」と尋ねる。
「食後にお願いします」と小さく答える桜子に、左京は「食前に持ってきてください」と頼んだ。
スタッフが立ち去ると、桜子はそっと上目遣いに左京を見つめる。
「いいんですか?」
「もちろん。好きなものを好きなように食べればいいよ」
「ありがとうございます」
程なくして運ばれてきたホイップがたっぷり載ったシェイクに、桜子は目を輝かせた。
「わぁ、美味しそう!」
左京は、無邪気な桜子の笑顔にクスッと笑う。
「どうぞ召し上がれ」
「はい、いただきます」
わくわくした様子で、桜子はホイップを長いスプーンで口に運ぶ。
途端にとろけそうな表情になり、左京は頬を緩めた。
「いい笑顔だな。幸せそうだ」
「はい、とっても」
「アメリカのカフェだと、おかわりも一緒に出てきたりするよ」
「えっ、シェイクのおかわりですか?」
「そう。大きなグラスで2杯分」
「すごい、夢みたい……」
桜子はうっとりと頬に手を当てる。
「いつか一緒に行こう。案内するから」
「アメリカにですか? 行きたいです。左京さんと一緒に」
「ああ。ハネムーンもまだだったしな。必ず行こう」
桜子は満面の笑みで、「はい!」と頷いた。
買い物を終え、エコバッグに食材を詰めながら左京が言うと、桜子がにこやかに顔を上げた。
「大丈夫です。サービスカウンターの横に無料で使える冷蔵ロッカーがありますから」
「そうなんだ。じゃあ預けてからカフェに行くか」
「はい」
ロッカーに寄ってから、オープンテラスの広々としたカフェに入る。
案内された席に向かい合って座ると、左京は桜子にメニューを差し出した。
「なにがいい?」
「えっと……、ポーチドエッグのサラダボールにします。ドレッシングも選べるんですね。うーん、シーザーがいいかな。左京さんは?」
「俺は、まぐろとアボカドのポキ丼にする。飲み物は?」
「ではクッキーシェイクをエキストラホイップ付きで」
「え……」
「え……?」
思わず固まった左京に、桜子も固まる。
「いや、ごめん。さすがのヘルシー嗜好だなと思っていたら、まさかのシェイクで……」
「すみません、食事と一緒にシェイクなんて子どもみたいですよね。外食するとタガが外れてしまって……。食後のデザートにします」
「いいよ、気にするな。君にもそういう一面があったのかとホッとする。甘いもの好きなのか?」
「大好きです、特に生クリームが。食べ過ぎて胸焼けして寝込んだことがあるんですけど、嫌いにはなれませんでした」
「ははっ、それは筋金入りだな」
オーダーを取りに来たスタッフが「シェイクはいつお持ちしましょうか?」と尋ねる。
「食後にお願いします」と小さく答える桜子に、左京は「食前に持ってきてください」と頼んだ。
スタッフが立ち去ると、桜子はそっと上目遣いに左京を見つめる。
「いいんですか?」
「もちろん。好きなものを好きなように食べればいいよ」
「ありがとうございます」
程なくして運ばれてきたホイップがたっぷり載ったシェイクに、桜子は目を輝かせた。
「わぁ、美味しそう!」
左京は、無邪気な桜子の笑顔にクスッと笑う。
「どうぞ召し上がれ」
「はい、いただきます」
わくわくした様子で、桜子はホイップを長いスプーンで口に運ぶ。
途端にとろけそうな表情になり、左京は頬を緩めた。
「いい笑顔だな。幸せそうだ」
「はい、とっても」
「アメリカのカフェだと、おかわりも一緒に出てきたりするよ」
「えっ、シェイクのおかわりですか?」
「そう。大きなグラスで2杯分」
「すごい、夢みたい……」
桜子はうっとりと頬に手を当てる。
「いつか一緒に行こう。案内するから」
「アメリカにですか? 行きたいです。左京さんと一緒に」
「ああ。ハネムーンもまだだったしな。必ず行こう」
桜子は満面の笑みで、「はい!」と頷いた。