兄になった先輩を好きだった

あとがき


ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。

この物語は、
「好きになってはいけない人を好きになってしまったらどうなるんだろう」
そんな小さな疑問から生まれました。

体育委員会で出会った先輩。
少しずつ距離が近づいて、気づけば好きになっていた。
でも、親同士の再婚で突然“兄妹”になってしまう――。

もし自分だったらどうするだろう。
想いを伝えるのか、それとも心にしまうのか。

結月は最後まで「好き」と言えませんでした。
でもそれは、弱さではなくて、
大切にしたいものがあったからだと思います。

家族という関係。
先輩の未来。
そして、二人で過ごした時間。

全部壊してまで叶える恋だけが、
正しい恋ではないのかもしれません。

この物語の恋は、
叶わなかった恋です。

でも、決して「無駄な恋」ではありません。

誰の人生にも、
忘れられない季節のような恋があると思います。

それは続かなかったり、
届かなかったり、
タイミングが合わなかったりするかもしれません。

それでも、その恋は確かに本物で、
その人の人生の一部になります。

結月にとって颯斗先輩は、
きっとこれからもずっと特別な存在です。

恋人ではなくても、
一緒に未来を歩かなくても、
心の中に残り続ける人。

そんな恋も、
きっとあるのだと思います。

この物語が、
読んでくれた誰かの心に
少しでも残ってくれたなら嬉しいです。

本当にありがとうございました。
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