元恋人と契約結婚したら溺愛が止まりませんでした
遼の腕が強く私を抱きしめる。

「本気にすればいい」

低くて甘い声だった。

「おまえは俺の妻だ」

射抜くような視線。

そのまま遼は私を抱き上げた。

「え、ちょっと」

廊下を通って、ベッドにそっと下ろされる。

遼の顔が近づく。

吐息が頬にかかる。

その視線に、胸が熱くなる。

私はもう、逃げられなかった。

「美月、今夜は君を抱く」

体が甘く反応する。

彼の優しい声。

「放さないよ」

遼の吐息が首元にかかる。

「ああ……」

いつの間にか服を脱がされていた。

気がつけば、遼もシャツを脱いでいる。

引き締まった体が目の前にあった。

六年前と同じ――でも、もっと大人の男の体。
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