元恋人と契約結婚したら溺愛が止まりませんでした
もう、心臓がもたない。

大学生の頃もそうだった。

講義が終わると、いつも一緒にいた。

バイトが終わる時間には迎えに来てくれて。

あの優しい遼が、また目の前にいる。

ある日、仕事から帰ってきたとき、私は急に立ち眩みを起こした。

「美月!」

遼がすぐに腕を掴む。

「大丈夫?」

「うん……」

体を支えられて、顔が近づく。

その瞬間、自然と目が合った。

遼の瞳が、ゆっくり近づく。

そして、唇がそっと触れた。

六年ぶりのキスだった。

優しくて、甘くて。

何度も重なる。息が混ざる。

「……ぁ」

思わず小さく声が漏れる。

唇が離れたとき、私は小さく笑った。

「こんなキス、本気にしちゃうよ」
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