アラフォーバツイチ、花ざかり。
今年のテーマは〝ノスタルジーなリビング空間〟。私が好きな大正ロマンの雰囲気にしたくて、床は赤絨毯、梁や家具は重厚感のあるダークブラウンで統一し、窓の一部をステンドグラスにしている。
思いきってリビングから二階に繋がる螺旋階段もつけて、自由な発想だからこそのデザインにできてきたけれど、まだなにかが足りない気がして納得いかない。
卵焼きをひと口かじってうーんと唸っていると、私の背後から三牧社長と、四十五歳でふっくらした女性の小須田さんが覗き込んできた。
「お、なかなかいい感じになったじゃないか」
「ほんと、素敵! 華族のお屋敷って感じで」
社長に続いて明るい声をかけてくれる小須田さんは、高校生の息子がいる朗らかなママさん。彼女も一級建築士で、さちいろハウスでの設計はこのふたりが主に行っている。
凄腕のふたりに褒められるのは恐縮してしまうけれど、素直に嬉しい。
「でも、なにか物足りないんですよね。大正ロマンに寄り過ぎなのかな……」
あとひとつ、アイデアが足りない気がしてならない。なにか重要なものが抜けているような感じがするのだ。
しかし、締切は今月末。あと二週間ほどしかないし、このままでは間に合いそうにない。
思いきってリビングから二階に繋がる螺旋階段もつけて、自由な発想だからこそのデザインにできてきたけれど、まだなにかが足りない気がして納得いかない。
卵焼きをひと口かじってうーんと唸っていると、私の背後から三牧社長と、四十五歳でふっくらした女性の小須田さんが覗き込んできた。
「お、なかなかいい感じになったじゃないか」
「ほんと、素敵! 華族のお屋敷って感じで」
社長に続いて明るい声をかけてくれる小須田さんは、高校生の息子がいる朗らかなママさん。彼女も一級建築士で、さちいろハウスでの設計はこのふたりが主に行っている。
凄腕のふたりに褒められるのは恐縮してしまうけれど、素直に嬉しい。
「でも、なにか物足りないんですよね。大正ロマンに寄り過ぎなのかな……」
あとひとつ、アイデアが足りない気がしてならない。なにか重要なものが抜けているような感じがするのだ。
しかし、締切は今月末。あと二週間ほどしかないし、このままでは間に合いそうにない。