アラフォーバツイチ、花ざかり。
女性扱いされると照れます

 三月中旬の平日のお昼休み、私は事務所のデスクでお弁当を食べながらスケッチブックと睨めっこしている。

 真っ白なそれに描いたのは、私の夢が詰まったリビングの内装。自由な発想で絵にしたもので、普通の間取り図とは全然違う。

 これは、毎年開催されるコンテストに出す作品の下書き。テーマに沿っていれば、全体のレイアウトやインテリア、壁紙や照明に至るまで自由にデザインしていい。一般の部があり、建築士ではなくても誰でも応募できる。

 少し前から興味があったので、今年は一念発起して挑戦してみることにしたのだ。

 これも独り身だからできること。結婚していて子供がいたら、きっとこんなに自分のことだけに時間を取れないだろう。

 建築関係の学校を出ているわけでもない私には、無謀だとわかっているし受賞できるとも思っていない。ただ、チャレンジしている今が楽しくて充実しているからそれで十分なのだ。

 私は設計図は書けないけれど、昔から絵を描くのは好きだし住宅建築コーディネーターの資格も持っているので、こういったデザインならなんとか描ける。

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