アラフォーバツイチ、花ざかり。
好きなものを共有できるのが嬉しくて、得意げに口角を上げてちょっぴり悩んでいる彼を後押ししてみる。
「特典映像もあるのよ。ネットで配信されたとしても、そこまでは見られないでしょ」
「借りる」
私のひと言で、今度は即答した彼に笑ってしまった。
ネットが主流のこの時代にDVDの貸し借りをするとか、なんだか学生時代に戻ったみたい。楽しいな、こういうやり取り。
あの頃はMDもあったけど一瞬で消えたよね、なんて平成の懐かしい話をしていると、透也がなにかに気づいて足を止めた。スラックスのポケットから取り出したスマホが鳴り続けていて、彼は若干面倒臭そうな顔をする。
「……会社かよ」
「あ、じゃあ私コンビニ寄ってくる」
ちょうど目と鼻の先にあるそれを指差すと、彼は頷いてスマホを耳に当てた。
切らしていた朝食用のパンを買い、さくっとコンビニを出る。川のほうを向いて佇む透也はまだ電話しているようだ。
そちらへ歩き始めた時、前方から若い男性ふたりが千鳥足でやってくる。そのうちのひとりと、すれ違いざまに肩がぶつかってしまった。
「特典映像もあるのよ。ネットで配信されたとしても、そこまでは見られないでしょ」
「借りる」
私のひと言で、今度は即答した彼に笑ってしまった。
ネットが主流のこの時代にDVDの貸し借りをするとか、なんだか学生時代に戻ったみたい。楽しいな、こういうやり取り。
あの頃はMDもあったけど一瞬で消えたよね、なんて平成の懐かしい話をしていると、透也がなにかに気づいて足を止めた。スラックスのポケットから取り出したスマホが鳴り続けていて、彼は若干面倒臭そうな顔をする。
「……会社かよ」
「あ、じゃあ私コンビニ寄ってくる」
ちょうど目と鼻の先にあるそれを指差すと、彼は頷いてスマホを耳に当てた。
切らしていた朝食用のパンを買い、さくっとコンビニを出る。川のほうを向いて佇む透也はまだ電話しているようだ。
そちらへ歩き始めた時、前方から若い男性ふたりが千鳥足でやってくる。そのうちのひとりと、すれ違いざまに肩がぶつかってしまった。