アラフォーバツイチ、花ざかり。
 休日に買い物に行ってくると言った樹が、パチンコ屋から出てきたのを目撃してしまったのだ。一度だけならまだしも、注意深く観察してみると、その日以外にもこっそり行っていることが判明。

 痺れをきらして彼を問い詰めると、ストレス発散で一度行ったらまたハマってしまったのだと白状した。

 ギャンブルにお金を使われるのも嫌だったが、それより約束を破られたことがショックだった。こっぴどく注意したら反省したようで、しばらくは平和な日々が戻ってきたものの、半年後にはまた隠れて行っているのがわかり失望してしまった。

 それだけではない。この頃の樹は仕事を終えて帰宅すると、『仕事やめたい……怠い』と愚痴ばかり。ギャンブル依存症というほどではなかったのだが、ラクに稼げるのを知ってしまうと働くのがバカらしく思えてしまうのだろう。

 料理も疎かになって、甘えながら『マコが養って』と言われた時には、冗談でもイライラが募った。

 付き合いたての時期なら、それすらも可愛いと思えていたかもしれない。けれど、ラクばかりして生きていこうとする姿を見ているうちに、私の愛情はすり減っていった。

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