One year left -家族ごっこ-
話に夢中になっていると、車はあっという間に大きなスーパーの駐車場に到着した。
広めの白線スペースに、斗真さんが車を滞りなく止める。
にぎやかな店内をまわり、網焼き用の厚切り肉やフランクフルト、焼きそばの麺に大袋のスナック菓子など、バーベキューに必要な食材をカートいっぱいに放り込んだ。
重たいジュースも一通り買い出してトランクに積み込み、今度は斗真さんの家の庭へと直行する。
車を降りると、夕紗が手際よくお肉のパックをクーラーボックスへ収めていく。
私もそれに倣(なら)いながら、一緒に簡易テーブルやイスを並べ始めた。
「ちなみに希歩って、まだ碧くんのこと好きなの?」
夕紗を手伝いながら聞いてみる。
「いや、それ以前にラインすら返ってこないらしいし、もう諦めてるでしょ」
夕紗が困ったように苦笑いする。
「そっか」
結局、碧くんはラインを返さなかったんだ……。
「萩花は合月くんとどうなの?」
「どうって?」
「仲良くやってる?」
一瞬、これまでのことが頭を駆け巡る。
私は小さく頷いた。
「おととい家族で動物園に行ったんだけど、クレーンゲームでフラミンゴのぬいぐるみ取ってくれたよ」
「頼んだの?」
「ううん。フラミンゴが可愛いって言っただけ」
「優しいな!」
夕紗が声を弾ませる。
でも、本当はそれだけじゃない。
私のためにお茶を買ってきてくれた。
夜桜の公園に連れて行ってくれた。
ダンスのことをお母さんに打ち明ける時も、一緒になって考えてくれた。
それから、蓮巳さんにラブホに連れて行かれそうになった時だって……。
心配して、わざわざ後をつけてまで助けてくれた。
改めて思い返してみると、碧くんは本当に優しい。
でも、いつからこんなに優しくなったんだっけ……?
広めの白線スペースに、斗真さんが車を滞りなく止める。
にぎやかな店内をまわり、網焼き用の厚切り肉やフランクフルト、焼きそばの麺に大袋のスナック菓子など、バーベキューに必要な食材をカートいっぱいに放り込んだ。
重たいジュースも一通り買い出してトランクに積み込み、今度は斗真さんの家の庭へと直行する。
車を降りると、夕紗が手際よくお肉のパックをクーラーボックスへ収めていく。
私もそれに倣(なら)いながら、一緒に簡易テーブルやイスを並べ始めた。
「ちなみに希歩って、まだ碧くんのこと好きなの?」
夕紗を手伝いながら聞いてみる。
「いや、それ以前にラインすら返ってこないらしいし、もう諦めてるでしょ」
夕紗が困ったように苦笑いする。
「そっか」
結局、碧くんはラインを返さなかったんだ……。
「萩花は合月くんとどうなの?」
「どうって?」
「仲良くやってる?」
一瞬、これまでのことが頭を駆け巡る。
私は小さく頷いた。
「おととい家族で動物園に行ったんだけど、クレーンゲームでフラミンゴのぬいぐるみ取ってくれたよ」
「頼んだの?」
「ううん。フラミンゴが可愛いって言っただけ」
「優しいな!」
夕紗が声を弾ませる。
でも、本当はそれだけじゃない。
私のためにお茶を買ってきてくれた。
夜桜の公園に連れて行ってくれた。
ダンスのことをお母さんに打ち明ける時も、一緒になって考えてくれた。
それから、蓮巳さんにラブホに連れて行かれそうになった時だって……。
心配して、わざわざ後をつけてまで助けてくれた。
改めて思い返してみると、碧くんは本当に優しい。
でも、いつからこんなに優しくなったんだっけ……?