One year left -家族ごっこ-
それから、遅れて届く衝撃波とともに、夜空の向こうで何発もの花火が次々と爆ぜ始めた。
白く柔らかな光が絶え間なく差し込み、明滅する光が部屋を、二人の境界線をやわらかく滲ませていく。
その光の波を見つめながら、私は喉の奥から静かに言葉を絞り出した。
「今日、碧くんの誕生日だったんだね……」
「萩花と同じ、17歳になったな」
「おめでとう」
頬と頬が触れそうなほど近い距離で、私たちは窓の外に次々と爆ぜる花火を見つめていた。
「何か欲しいものは、ある?」
「あるよ」
言葉の後に訪れたあまりにも濃密な沈黙に、私が小さく身を固くした瞬間、碧くんの大きな指先が私の顎をそっと上へ向けた。
見上げさせられた視線の先で、地鳴りのような音がまた夜空を引き裂き、巨大な花火の光が碧くんの美しい顔を鮮烈に照らし出す。
爆ぜる光を琥珀色の瞳に吸い上げながら、彼は私の唇のすぐ傍で、ひどく愛おしそうな低い息を漏らした。
「他には何もいらないから、……萩花を俺にちょうだい」
白く柔らかな光が絶え間なく差し込み、明滅する光が部屋を、二人の境界線をやわらかく滲ませていく。
その光の波を見つめながら、私は喉の奥から静かに言葉を絞り出した。
「今日、碧くんの誕生日だったんだね……」
「萩花と同じ、17歳になったな」
「おめでとう」
頬と頬が触れそうなほど近い距離で、私たちは窓の外に次々と爆ぜる花火を見つめていた。
「何か欲しいものは、ある?」
「あるよ」
言葉の後に訪れたあまりにも濃密な沈黙に、私が小さく身を固くした瞬間、碧くんの大きな指先が私の顎をそっと上へ向けた。
見上げさせられた視線の先で、地鳴りのような音がまた夜空を引き裂き、巨大な花火の光が碧くんの美しい顔を鮮烈に照らし出す。
爆ぜる光を琥珀色の瞳に吸い上げながら、彼は私の唇のすぐ傍で、ひどく愛おしそうな低い息を漏らした。
「他には何もいらないから、……萩花を俺にちょうだい」