One year left -家族ごっこ-

【楽園】

カーテンの隙間から差し込む花火の最後の光が、ゆっくりと夜の闇の中に消えていく。


遠くで響いていた地鳴りのような余韻がきれいに途切れると、今度は窓の外から青白い月明かりがしっとりと満ちていった。


世界から切り離されたような濃い暗闇のなか、同じベッドの上で、お互いの息遣いが触れ合うほどの間で横たわっている。


碧くんはベッドの上で片膝を軽く立てて横向きになると、シーツに沈む私の顔を、優しく見下ろすようにしてじっと見つめた。


そうして、彼の大きな手のひらが、私の額にかかる前髪や、シーツに広がった髪の毛をそっと撫でている。


さっきまで私のすべてを壊してしまうほど激しかったのに、今はまるで壊れ物を扱うような優しさを帯びている。


手のひらの心地よさに私がうっとりと瞳を閉じるなかで、碧くんは思い出したように、低く落ち着いた声を暗闇に響かせた。
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