One year left -家族ごっこ-
「今日誰も残ってないし、教室でダンスの練習するか」
夕紗がパンと両手を叩いた。
「やった、冷房効いてるし最高!」
希歩が声を弾ませる。
「じゃあ早く着替えて、パパッと練習しちゃお。先生来たら怒られちゃうしね」
凛がクスッと笑いながら、スクールバッグから練習着を取り出した。
私たちは動きやすいダンス着に着替えてから、並んでいた机と椅子を前の方へと押し進めていった。
ガタガタと金属の擦れる音が教室に響く。
遮るもののなくなった後方には、手足を大きく広げて踊るための、広々とした空間が作り出される。
夕紗がいつも通りスマホを操作すると、スピーカーから低音の効いたトラックが流れ出す。
彼女たちがそのリズムに合わせてウォームアップを始めるなか、私は一つ呼吸を置いて、その背中に声をかけた。
「ねぇ、みんな」
全員の視線が一斉に私へと集まる。
「私、これからは水曜日以外の日も、放課後みんなと一緒にダンスの練習がしたい」
首を回していた夕紗がぴたりと動きを止め、目を丸くして私を見る。
凛も希歩も呆気にとられたように動きを止めていた。
夕紗がパンと両手を叩いた。
「やった、冷房効いてるし最高!」
希歩が声を弾ませる。
「じゃあ早く着替えて、パパッと練習しちゃお。先生来たら怒られちゃうしね」
凛がクスッと笑いながら、スクールバッグから練習着を取り出した。
私たちは動きやすいダンス着に着替えてから、並んでいた机と椅子を前の方へと押し進めていった。
ガタガタと金属の擦れる音が教室に響く。
遮るもののなくなった後方には、手足を大きく広げて踊るための、広々とした空間が作り出される。
夕紗がいつも通りスマホを操作すると、スピーカーから低音の効いたトラックが流れ出す。
彼女たちがそのリズムに合わせてウォームアップを始めるなか、私は一つ呼吸を置いて、その背中に声をかけた。
「ねぇ、みんな」
全員の視線が一斉に私へと集まる。
「私、これからは水曜日以外の日も、放課後みんなと一緒にダンスの練習がしたい」
首を回していた夕紗がぴたりと動きを止め、目を丸くして私を見る。
凛も希歩も呆気にとられたように動きを止めていた。