One year left -家族ごっこ-
スマホから流れるビートに体を委ね、私たちは一斉にステップを踏み出した。
四人の影が夕暮れの差し込む床の上で激しく交差していく。
ひと通りのルーティンを踊り終え、トラックが止まった瞬間、夕紗が肩で息をしながら私を見つめた。
「萩花、なんかダンス変わらない?」
「え、そうかな」
額の汗を拭いながら首を傾げると、希歩と凛も同じように深く頷いてみせる。
「たしかに。どこがって聞かれたら上手く言えないけど、なんか雰囲気が違うかも」
「そうそう。今までの萩花のダンスって、もっとこう、誰も寄せ付けない感じだったじゃん」
三人の言葉を受け止めながら、私の意識は静かに過去の自分へと向かう。
これまでは、自分の世界に閉じこもって踊っていたのだ。
けれど今は、隣で踊る仲間たちの呼吸を、その手足の律動を、はっきりと視界に捉えていた。
「うん、自分でもちょっと分かるかも。前よりずっと、みんなと一緒に踊っている感じがして、すごく楽しい」
まっすぐな本音に、夕紗たちは顔を見合わせ、これまでで一番の歓喜をその表情に溢れさせた。
四人の影が夕暮れの差し込む床の上で激しく交差していく。
ひと通りのルーティンを踊り終え、トラックが止まった瞬間、夕紗が肩で息をしながら私を見つめた。
「萩花、なんかダンス変わらない?」
「え、そうかな」
額の汗を拭いながら首を傾げると、希歩と凛も同じように深く頷いてみせる。
「たしかに。どこがって聞かれたら上手く言えないけど、なんか雰囲気が違うかも」
「そうそう。今までの萩花のダンスって、もっとこう、誰も寄せ付けない感じだったじゃん」
三人の言葉を受け止めながら、私の意識は静かに過去の自分へと向かう。
これまでは、自分の世界に閉じこもって踊っていたのだ。
けれど今は、隣で踊る仲間たちの呼吸を、その手足の律動を、はっきりと視界に捉えていた。
「うん、自分でもちょっと分かるかも。前よりずっと、みんなと一緒に踊っている感じがして、すごく楽しい」
まっすぐな本音に、夕紗たちは顔を見合わせ、これまでで一番の歓喜をその表情に溢れさせた。