キャリア警察官の彼は国も私も守ると誓う

第2話『奇跡の再会』

 勤務中のセクハラの調査のため、上層部、監察でのたらい回しにくたびれた村上遥。
 寮の自室にてベッドに倒れ込んだ。着替えも中途半端なままで。
「かっこよかったなあ、正君……」
 正のことを考えると、頬がじんわりと温かくなるのを感じる。
 そして気づけば……下に手を伸ばしていた。
「あれ……私……何をしてるの?」
 今の格好は、ブラウスに肌色のストッキングだ。
 心がすごい切なくて、なのにあったかくて、うずうずしてしまう。
 手がワキワキとして、葛藤するが、結局手を下に伸ばした。
 顔は無表情なままで、しばらく触ってみる。頬だけ桃みたいに染まる。
「会いたいなあ……会いたいよ、正君……」
 遥はいつのまにか眠ってしまった。

 それから季節が過ぎた。
 村上遥は人事の希望が叶い、警視庁公安部公安総務課のサイバー捜査員となっていた。
 そこで奇跡が起きた。
 ある日配属されて来た新人は──
 「本日付で警視庁公安部公安総務課自衛隊監視班に配属されました、畠山正警部補です。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」
「(えっ!? 嘘……正君!?)」
 何という、運命の再会か。
 公安総務課自衛隊監視班の班長、田村秀俊警部が椅子から立ち上がる。
「ご苦労。畠山警部補。上から色々聞いているよ。早速だが我々には任務がある」
「任務、ですか」
「警視庁公安部は、ウクライナ戦線から帰国した元自衛官をマークすることにした。君と大河内巡査部長には成田空港で彼らを視察してほしい」
 
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