毒姫の汚名を晴らした茶妃は、龍帝に溺愛されて後宮を変える
第9章 美の茶
昼下がり、茶室に訪問者があった。
第二妃・蘭芳だった。
華やかな桃色の衣装。髪には花の飾り。化粧も完璧だった。
でも、その表情は暗かった。
鈴音は茶室に迎え入れた。
「いらっしゃいませ」
蘭芳は無言で座った。
しばらく黙っていたが、やがて口を開いた。
「最近、皇帝様が私を見てくれない」
その声は沈んでいた。
「茶会でも、宴でも。私の方を見ようともしない」
蘭芳は懐から小さな鏡を取り出した。
自分の顔を映す。
じっと見つめる。
「老けたのかしら」
その目には不安が浮かんでいた。
「しわが増えた気がする。肌の艶も失われて」
鏡を握りしめる。
「私はもう、魅力がないの?」
鈴音は蘭芳の隣に座った。
「そんなことありません」
「でも……」
蘭芳は鏡を見続けた。
「後宮には若い娘がたくさんいる。私はもう二十八。古い女よ」
自嘲的な笑い。
第二妃・蘭芳だった。
華やかな桃色の衣装。髪には花の飾り。化粧も完璧だった。
でも、その表情は暗かった。
鈴音は茶室に迎え入れた。
「いらっしゃいませ」
蘭芳は無言で座った。
しばらく黙っていたが、やがて口を開いた。
「最近、皇帝様が私を見てくれない」
その声は沈んでいた。
「茶会でも、宴でも。私の方を見ようともしない」
蘭芳は懐から小さな鏡を取り出した。
自分の顔を映す。
じっと見つめる。
「老けたのかしら」
その目には不安が浮かんでいた。
「しわが増えた気がする。肌の艶も失われて」
鏡を握りしめる。
「私はもう、魅力がないの?」
鈴音は蘭芳の隣に座った。
「そんなことありません」
「でも……」
蘭芳は鏡を見続けた。
「後宮には若い娘がたくさんいる。私はもう二十八。古い女よ」
自嘲的な笑い。