クールな年下男子と、甘い恋を。
「うん。だから先生方も、漣里に処分は下さなかった。漣里や事情を知ってる僕が誤解を解かなかったのは、いじめられてた生徒の立場を思ってのことだよ。誰だって、いじめられてた事実を言いふらされたくはないでしょう?」
「それはそうかもしれませんが……でも、事実を言わないと、漣里くんが不良だと誤解されたままですよ?」
「別にいい。俺は周りが何を言おうと気にしないし、どうでもいいから。先輩もいまの話は誰にも言わないでくれ」
漣里くんはスプーン片手に、じっと私を見つめた。
「……うん、わかった。誰にも言わない。約束する」
漣里くんが暴力男とか、不良とか好き勝手に言われてるのは悔しいけど。
本人が誤解を解くことを望んでない以上、私が行動するのは余計なお世話だ。
「ありがとう」
漣里くんは止めていた手を動かし、再びアイスを食べ始めた。
少しの沈黙。
クーラーから出ている風が、漣里くんの髪を少しだけ揺らしている。
「……でも。いじめられてた人をずっと庇い続けてるなんて、漣里くんはやっぱり、優しい人だね。思ったとおりの人だった」
アイスを食べながら、私は笑った。
「違う」
漣里くんは食べ終えたアイスのカップを置いて、私を無感情に見た。
「俺は優しくなんてない。いじめを止めたのは見ていて腹が立ったから、ただそれだけだ。いじめられてた奴のためじゃなく、自分のために行動しただけ。わかったら、優しい人なんて勘違いは止めてくれ。俺はそんな立派な人間じゃない」
「そんなこと……」
たとえ自分自身のためだとしても、彼の行動は善だ。
私が反論するよりも前に漣里くんは立ち上がり、部屋を出て行ってしまった。
「それはそうかもしれませんが……でも、事実を言わないと、漣里くんが不良だと誤解されたままですよ?」
「別にいい。俺は周りが何を言おうと気にしないし、どうでもいいから。先輩もいまの話は誰にも言わないでくれ」
漣里くんはスプーン片手に、じっと私を見つめた。
「……うん、わかった。誰にも言わない。約束する」
漣里くんが暴力男とか、不良とか好き勝手に言われてるのは悔しいけど。
本人が誤解を解くことを望んでない以上、私が行動するのは余計なお世話だ。
「ありがとう」
漣里くんは止めていた手を動かし、再びアイスを食べ始めた。
少しの沈黙。
クーラーから出ている風が、漣里くんの髪を少しだけ揺らしている。
「……でも。いじめられてた人をずっと庇い続けてるなんて、漣里くんはやっぱり、優しい人だね。思ったとおりの人だった」
アイスを食べながら、私は笑った。
「違う」
漣里くんは食べ終えたアイスのカップを置いて、私を無感情に見た。
「俺は優しくなんてない。いじめを止めたのは見ていて腹が立ったから、ただそれだけだ。いじめられてた奴のためじゃなく、自分のために行動しただけ。わかったら、優しい人なんて勘違いは止めてくれ。俺はそんな立派な人間じゃない」
「そんなこと……」
たとえ自分自身のためだとしても、彼の行動は善だ。
私が反論するよりも前に漣里くんは立ち上がり、部屋を出て行ってしまった。