秘書ですがエリート社長に溺愛されています

第4章 社長の最愛

銀座の高級料亭。

落ち着いた和室に通された私は、静かに座っていた。

畳の香り。上品な掛け軸。すべてが緊張を強める。

そして目の前には――

「今日は良く来てくれたね」

 穏やかな声。

 神崎グループの会長、玲司のお父様だった。

「お忙しいところ、ありがとうございます」

 私は頭を下げる。

 隣には副社長が座っていた。

 落ち着いた様子で、お茶を口にする。

「さて」

 会長は静かに言う。

「今日は形式ばった話は抜きにしよう」

 その声は柔らかかった。

 しかし副社長は、すぐに口を開いた。

「会長」

 真面目な顔。

「俺は美咲さんに本気です」

 私は驚いて顔を上げる。

 副社長は続けた。
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