夏恋セッション
ジリジリと夏の日差しが容赦なく地面を照り付ける。そんな中でも学生たちは元気だ。彼らの話題はただ一つ。もうすぐ始まる夏休みのことである。
「夏休みさ、みんなでどっか遊びに行かね?知り合いが海辺で民宿やってんだよね〜」
「おっ、いいね。でもその前に花火大会だろ。夏休み初日にあるじゃん。そこ行こうぜ」
あちこちから夏休みの予定の話が出る中、榎本凪(えのもとなぎ)はじっとりと手のひらに汗をかくのを感じた。緊張で心臓がバクバクうるさい。
(今日こそ誘うんだ。今日こそ変わるんだ……!)
何度も心の中で呟き、熱を帯びた目はクラスメートである唐沢向日葵(からさわひまり)を見つめている。高校に入ってすぐ、凪は向日葵に恋に落ちた。
春、向日葵は長い黒髪をいつも下ろしていた。しかし夏に入ってから暑いためか、毎日髪を結んできている。白い首筋をいつも凪は見てしまうのだ。
(高校では変わるって決めたじゃないか。小学校・中学校の時みたいにならないって!)
「夏休みさ、みんなでどっか遊びに行かね?知り合いが海辺で民宿やってんだよね〜」
「おっ、いいね。でもその前に花火大会だろ。夏休み初日にあるじゃん。そこ行こうぜ」
あちこちから夏休みの予定の話が出る中、榎本凪(えのもとなぎ)はじっとりと手のひらに汗をかくのを感じた。緊張で心臓がバクバクうるさい。
(今日こそ誘うんだ。今日こそ変わるんだ……!)
何度も心の中で呟き、熱を帯びた目はクラスメートである唐沢向日葵(からさわひまり)を見つめている。高校に入ってすぐ、凪は向日葵に恋に落ちた。
春、向日葵は長い黒髪をいつも下ろしていた。しかし夏に入ってから暑いためか、毎日髪を結んできている。白い首筋をいつも凪は見てしまうのだ。
(高校では変わるって決めたじゃないか。小学校・中学校の時みたいにならないって!)
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