あなたの子どもが欲しい夜 4つの愛と本能の物語
恒一は優しく私を包みながら、下半身を動かしていく。

私の肌がとろけそうな熱い火照り。

「恒一、来てぇ……」

「いくよ……美弥……俺の美弥……」

そして恒一の動きが止まると、私の中に恒一の熱が注ぎこまれた。

「ああ……」

これが恒一の熱。私は夢の中に入り込んだような錯覚に、陥った。

こんなふうに大切に触れられたことが、あっただろうか。

そう思うほど、最初の彼は優しくて、私はただそのぬくもりに沈んでいった。

「美弥、まだ足りないよ」

恒一がそっとキスをする。

やがて唇を離した恒一が、かすれた声で囁く。

「……たまらないのは、俺のほうだ」

その瞳は欲情に濡れていて、けれどそこにあるのは衝動だけではなかった。

欲しさと同じくらい、愛しさがあった。
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