あなたの子どもが欲しい夜 4つの愛と本能の物語
「美弥、またいく。美弥の中に、俺の愛を出す。」

私は背中を沿わせると、ぴったりと恒一の体に張り付いた。

「全部……受け止めるから。」

「あぁ……」

更に熱を増した恒一の愛の証は、私の中に確かに刻み込まれた。

熱が静まったあとも、恒一は私を離さなかった。

額を寄せ、髪を撫で、まだ少し乱れた呼吸のまま抱きしめてくる。

まるで今さら手放すつもりなどないと言うみたいに。

私は彼の胸に頬を寄せながら、そっと目を閉じた。

仕事だけで生きてきたはずの私が、今はただ一人の男の腕の中で、満たされていた。

そしてそのぬくもりの中で、静かに確信していた。

私はもう、この人なしの未来には戻れない。
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