午前零時になったら〜ピーターパンとシンデレラ〜
連絡先を交換し、二人はまた笑い合う。昼間は人の目があるため会えない。夜にだけ会える特別な関係がこうして誕生した。
華純が類との秘密の夜の密会を行い始めて半年ほどが経った頃だった。婚約者が屋敷にやって来た。その顔は少し戸惑った様子である。
「実は、父からの頼みでフランスに一年行くことになりまして……」
結婚を延期にする話だろうと華純は内心安堵していた。しかし、父親が言ったのである。
「それなら、結婚を早めて華純も一緒にフランスへ行ったらどうだ?」
「えっ!?」
華純は驚きの声を上げる。しかし、婚約者は「いいんですか!?」と嬉しそうに目を輝かせた。母親も「その方がいいわ」と首を縦に振っている。
「日本とは全く違う環境で華純もあなたも不安かもしれないけど、新婚時代に困難を共に乗り越えた夫婦は強い絆で結ばれるものよ。ねぇ、あなた」
「ああ」
父親と母親は手を重ね、幸せそうに微笑む。そんな二人を羨ましげに婚約者は見ていた。華純の気持ちはおざなりで、三人だけで話が進んでいく。
華純が類との秘密の夜の密会を行い始めて半年ほどが経った頃だった。婚約者が屋敷にやって来た。その顔は少し戸惑った様子である。
「実は、父からの頼みでフランスに一年行くことになりまして……」
結婚を延期にする話だろうと華純は内心安堵していた。しかし、父親が言ったのである。
「それなら、結婚を早めて華純も一緒にフランスへ行ったらどうだ?」
「えっ!?」
華純は驚きの声を上げる。しかし、婚約者は「いいんですか!?」と嬉しそうに目を輝かせた。母親も「その方がいいわ」と首を縦に振っている。
「日本とは全く違う環境で華純もあなたも不安かもしれないけど、新婚時代に困難を共に乗り越えた夫婦は強い絆で結ばれるものよ。ねぇ、あなた」
「ああ」
父親と母親は手を重ね、幸せそうに微笑む。そんな二人を羨ましげに婚約者は見ていた。華純の気持ちはおざなりで、三人だけで話が進んでいく。