砂糖菓子のあなたへ
あの日から幾年と経ちました。
あの日のことを決して忘れなかったと言えば嘘になります。きっと記憶の隅にも置けず、消えかけていた記憶。
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手紙でした。2通の手紙。酷く汚れた1通と丁寧に織り込まれた2通目。同時に届くはずのない遅咲きの手紙でした。
「砂糖菓子のあなたへ。
あの時は悪かったわ。あの時言うてもほぼ全部やけど…。元気にやっとる。それだけ。そっちはどうや?返事は返さんでええから。元気でやりや。
一平より」