甘すぎる溺愛は、美しい花の隣で。
『返答までイケメンなんだけどっ……!』

小声で私にそう訴えているのに、空雅くんにはニコニコと爽やかな笑顔を向けている野々花に私はつい吹き出して笑ってしまう。

「ふはっ」

「ちょっと澪花、なに笑って……!」

しかし、野々花の言葉の途中で式場の係員が入ってきて、新婦である野々花が呼ばれてしまう。

部屋に残された私はつい式場内のお洒落な部屋を見渡してしまっていた。

しかし、私が部屋を見渡している間も空雅くんが何故か私を見ている。

「空雅くん、何か言いたいことあるでしょ」

「……別に何もないですよ」

「余計に気になるでしょ、はっきり言って良いんだよ?」

その瞬間、何故か空雅くんが私に近づき、そっと私の耳元に口を寄せた。






「なんか友人と話している澪花さんがいつもよりはしゃいでて悔しいな、って」





「っ……!?」






バッ、と空雅くんと距離を取るように、勢いよく一歩下がる。
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