甘すぎる溺愛は、美しい花の隣で。
でも、私がその言葉を言い切る前に、空雅くんが私の言葉を(さえぎ)るように口を開いた。







「知ってますから、俺が。澪花さんのそういう気遣い大好きです」






「っ……!!」







告白された訳でもないのに、勝手に顔に熱が集まっていくのが分かる。

顔に熱が集まって、まさに今の私の顔は茹で蛸(ゆでだこ)みたいだろう。

しかし、私が自分を茹で蛸(ゆでだこ)みたいだと思っていたのに、空雅くんは……









「澪花さんの頬、花が色づいたみたい」








空雅くんには、どんな風に私が見えているの……!?

と、心の中では叫んでいるくせに、実際の私の身体は固まって全く動いてくれない。

そんな私の固まった身体を動かす合図のように、ポケットに入っていたスマホの通知音が響く。

きっと野々花からのメッセージだろう。

「圭太さんを待たせたら駄目だから、早く行こ」

何とか平静を装ってそう言った私は、無理矢理身体を動かして立ち上がった。
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