甘すぎる溺愛は、美しい花の隣で。
辰郎さんは、付き合いで参加したパーティーで俺を見たことがあったらしい。

それでも、俺を御曹司として扱わず、気楽に世間話をしてくれた。

そんなある日、辰郎さんは突然こう言った。


「澪花に気持ちを伝えなくて良いのですか?」


茶化さずに、真剣な表情で、まるで仲良くなった青年の恋路をただ応援しているように。

だから、俺は素直に自分の性格を明かすことにした。

「これでも、拒否されるのが怖いんです。こんな性格で宮坂グループの一人息子なんて、向いていないのかもしれません」

そんな俺の言葉に優しく微笑んだ辰郎さんは、澪花さんにそっくりで。

やっぱり澪花さんのお祖父さんなんだなと思ってしまった。

「空雅さんは、ご自身の魅力に気づいていないようですね。大胆で堂々としていることだけが、御曹司としての大切な資質ではないでしょう」

そして、俺を助けるようにある提案をした。
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