甘すぎる溺愛は、美しい花の隣で。
そう、これは契約結婚。

澪花さんは、辰郎さんの会社を助けられる。

俺は大切な人たちの店を守れて、そして……



愛しくて堪らない人と結婚出来る。



まさに利害の一致。

それでも、絶対に貴方を幸せにしてみせる。

その決意を持って、わざと結婚式場の中で澪花さんにプロポーズした。

夫婦が誓いを立てる場所で、澪花さんに伝えたかった。


(プロポーズなんて、素敵なものではなかったかもしれないが……それでも)


必ず幸せにするから、どうか……


「今日もあの店で笑っていて、澪花さん」


そう決意した自分の声が、耳に響くように返ってきた。
< 78 / 90 >

この作品をシェア

pagetop